2009年5月21日
三菱化学メディア株式会社

世界初!
記録層に有機色素を使った、追記型ブルーレイディスク
6倍速BD-R LTH TYPE(エルティエイチタイプ)を開発・生産

   三菱化学メディア株式会社(本社:東京都港区、社長:大塚 重徳)は、記録層に有機色素を使った追記型ブルーレイディスク、6倍速BD-R LTH TYPE 25GBを開発し、4月末、正式にテストセンターによる規格認定を受けました。今夏の生産・出荷に向けて準備を進めています。
   6倍速BD-R LTH TYPEは、2倍速BD-R LTH TYPEの記録層のアゾ色素を6倍速用に改善し、記録感度※1とサーボ特性※2を大幅に向上させました。耐光性、再生耐久性についても、追記型DVDと同等以上の信頼性を確保し、安心して記録・繰り返し再生ができます。年間100億枚以上※3の需要を持つCD-R、DVD-/+Rの記録層には有機色素が使われています。有機色素記録膜の信頼性と安定性は、CD-R発売以来10年来に渡る実績からも実証されています。
   また、BD-R LTH TYPEの生産設備は、CD-RとDVD-/+Rの設備からの転用が可能で、今後の急速なBD需要増加に対し、積極的な増産とコスト削減による価格メリットが見込まれます。この生産設備資源の有効活用だけでなく、記録層の成膜に有機色素をスピンコーティング法※4で塗布することで、製造工程における原材料のリサイクル率を高め、ここでも資源の有効活用が可能です。
   化学メーカーである三菱化学グループの技術力を背景に、キズ、ほこり、指紋などの汚れに強く、拭き取りやすい、高信頼のハードコート※5と、100分の1ミクロンオーダーでの表面平滑性を実現したカバー層※6を採用しています。
   三菱化学メディアは、記録層に有機色素を使った、BD-R LTH TYPEのさらなる高速化を実現すべく、引き続き開発を加速していきます。
   三菱化学メディアはこれからも、時代に求められる新たな価値を創出する記録メディアカンパニーを目指します。
※1 記録時に必要なレーザー光のパワー。記録感度がよいと、記録時のレーザー光パワーが少なくてすみます。
※2 光ピックアップヘッドの追従性
※3 日本記録メディア工業会によると、2008年推定実績で、CD-Rは64億枚、追記型DVDは58億枚以上の需要がありました。
※4 液状の有機色素を基板上に滴下し、高速で回転させて振り切り、均一な膜を形成します。振り切った色素を再利用します。
※5 BDのカバー層のレーザー光入射表面を保護するための、厚さ数ミクロンの樹脂層です。
※6 BDのレーザー光入射面側の厚さ100ミクロンの樹脂層。高精度の厚み均一性と平坦性が要求されます。

用語解説:Low to High(LTH)方式

  BD-Rにデータを記録する際、レーザー光により光の当たった部分の記録層の性質を化学・物理変化させます。変化した部分とそうでない部分の光反射率の差を利用してデータを読み取ります。記録膜に有機色素を使ったBD-Rは、ディスクの反射率が記録後、低い反射率から高い反射率に変わる(Low to High:LTH)ことから、LTH TYPEと表記されます。  

三菱化学メディアの6倍速BD-R LTH TYPEの特長

・ 高信頼のAZO系有機色素記録膜
・ 均一な厚みと、極めて良好な表面平滑性を実現したスピンコート法成膜によるカバー層
・ 記録面を守り、キズ、ほこり、指紋の付着を妨げるハードコート
・ DVD比で57%も狭いトラックピッチを形成する、高精細マスタリング(原盤作製)技術
・ スタンパー(原盤)の溝形状を忠実に再現する基板の射出成形技術
・ 安定した記録、再生を実現する厳しい品質管理
URL:http://www.mcmedia.co.jp
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